カミングアウトの代償<18>

後になって後悔しても遅いのだが、彼らの様子がおかしいとおもった時点で、近くことを止めておけばよかった。ボクは不審に思いながらも彼らに近づこうと歩きだした時だった。 「ホモ! キモい!」 「死ね! こっち来るな!」 二人は一緒になって、ボクにこれ以上近づくなという感じで罵声を浴びせてきた。「これはまずい」…