倉狩聡 かにみそ

何事にも無気力な私が海辺で拾った蟹は、何でも食べてスクスクと成長した。そして会話をするようになった。楽しくなった私は蟹の食事代のために働き、殺してしまった彼女も蟹の餌にした。ただ蟹は、ヒトの味を覚えてしまった。 表紙に惹かれて、薄めのボーイ・ミーツ・異物で読んでみた。カニ可愛いよカニ。軽い調子の蟹と…