「スウェデンボルグの霊界からの手記」 私は生きながら死後の世界を見てきた エマニュエル・スウェデンボルグ 今村光一抄訳・編

大きな地響きとともに、彼の立っていた地面がまっ二つに裂けたのだ。そして、この裂け目は彼の目のとどく限りの霊界のはてまで一瞬のうちに広がっていった。中から暗黒のどれだけの深さとも知れぬ深淵がのぞいていた。彼は気絶せんばかりに驚いた。だが、彼の驚きはこれに止まらなかった。裂け目の中から一巻の巻物のよう…