「総力戦体制時代」から「産業至上主義時代」へ③ 白土三平の階級闘争からデビルマンの無限闘争へ

連合赤軍に参加したテロリスト達の群像劇である山本直樹「RED」は、ヒッピー文化にも如実に表れた「サド侯爵の悪の哲学」すなわち「誰もが既存秩序からの無制限の解放を心の何処かで渇望しているが、実際にその夢が実現した際に顕現するのはカリスマ教祖が自由意志を放棄した信者を玩具の様に使い捨てる弱肉強食の世界であ…