20世紀は遠くなりにけり③ 「20世紀までの伝統」の終焉過程についての一考察

20世紀前半の文献にしばしば散見される「マルクス・フロイト主義」なる表現。全ての発端はこれだったとも。 1859年にはカール・マルクスが「経済学批判要綱(Grundrisse der Kritik der politischen Ökonomie、執筆1857年〜1858年、出版1859年)」を出版。そこで「我々が自由意思や個性と信じ込んでいるものは、実際には社…