古本夜話213 左翼系出版社、南蛮書房、『絵入版ロシア大革命史』

前回少しだけふれた梅田俊英の『社会運動と出版文化』(お茶の水書房)は、大正デモクラシー期から始まる社会運動と出版文化の歴史をたどり、検閲を含めたその状況と動向を、サブタイトルにある「近代日本における知的共同体の形成」という視点から論じている。私見によれば、そのような出版と社会運動の一体化のスプリン…