古本夜話238 楠山正雄と『国民百科大辞典』

既述しておいたように、楠山正雄は明治末期から昭和十年代にかけて、三つの辞典の編集に携わっている。最初は早稲田文学社の『文芸百科全書』で、これは隆文館から刊行され、後の中央公論社の『世界文芸大辞典』全七巻のベースとなったものである。そして冨山房が明治三十九年に刊行した『日本家庭大百科事彙』を全四巻に…