出版・読書メモランダム
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古本夜話284 福永書店と徳富健次郎『小説富士』
前回、創元社の矢部良策の最初の出版『文芸辞典』は、大正七年に福永一良が福永書店を創業し、徳富蘆花の『新春』を処女出版したことに刺激を受け、矢部も大阪で出版社をと考えたことがきっかけだと既述しておいた。福永書店は特価本業界と直接関係ないけれど、福永書店を範として創元社が立ち上げられたこと、福永書店に…