古本夜話409 永井荷風『日和下駄』と『明治の浮世絵師 小林清親展』

前回のそれぞれの文学者による『大東京繁昌記』を読みながら思い出されるのは、タイトルが借用されている寺門静軒の『江戸繁昌記』や服部撫松の『東京新繁昌記』だけでなく、内容からいえば、永井荷風の『日和下駄』であった。それはまた最近古本屋の均一台から、春陽堂文庫の『日和下駄』を拾い、再読したことにもよって…