古本夜話615 国際経営会、『猶太研究』、増田正雄

前回も挙げておいたが、宮沢正典の『増補ユダヤ人論考』によれば、同じく本連載で言及してきたように、ナチス文献の翻訳が盛んになる一方で、昭和十年に入ると、ユダヤ関係の出版物も激増していった。そして従来の一般雑誌に加えて、ユダヤ問題専門の雑誌も出されていく。それは外務省の外郭団体と目される国際政経学会の…