古本夜話672 大日本雄弁会『高嶋米峰氏大演説集』

本連載669の境野哲も同様だったとされる。その事実を伝えるように、『高嶋米峰氏大演説集』という一冊が編まれ、昭和二年に大日本雄弁会から刊行されている。その「序に代えて……(雄弁私見)」で、米峰は自らが雄弁家の天性を備えていないことを知っていたので、「演説屋が何だ]という反感を抱いていたと始めている。…