古本夜話679 室伏高信、日本評論社、『戦争私書』

前回の室伏高信の『南進論』の巻末広告には彼の『論語』『孔子』『山の小屋から』『支那遊記』が並び、室伏と日本評論社の密接な関係を伝えている。実際に彼は昭和九年から十八年にかけて、『日本評論』の主筆を務めていたのである。本連載ではふれてこなかったけれど、美作太郎も『戦前戦中を歩む』(日本評論社)におい…