古本夜話744 中谷治宇二郎『考古学研究への旅』と『ドキュマン』

前回の松本清張の「断碑」の主人公木村卓治=森本六爾は、「N」という「同じ年配の考古学者」のパリからの手紙をもらい、自分も「フランスに行って箔をつけたい」と思い、妻の実家の援助で、昭和六年にシベリア経由でフランスに向かう。 木村のパリでの一年間の生活が「N」の手紙を引用して語られ、その「滞仏は空虚であっ…