出版・読書メモランダム
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古本夜話791 河出書房『バルザック全集』と『セラフィタ』
前回の河出書房の『新世界文学全集』の翻訳企画へと結実していく伏線は、それまでに刊行されていた、主としてフランス文学の個人全集などに胚胎していたのではないだろうか。 その先駆けは昭和九年に刊行された『バルザック全集』だったように思われる。これは日本におけるバルザックの作品の初めてのまとまった翻訳であり…