古本夜話958 伊波普猷『古琉球』

南島研究の嚆矢が、前回もその名を挙げた伊波普猷の『古琉球』であることは今さらいうまでもないだろうし、現在では今世紀に入って岩波文庫化もされ、読むことに関してもアクセスが容易になっている。ところがその出版史をたどってみると、それが困難な道筋を経て、現在へと至ったのだとわかる。 外間守善編『伊波普猷 人…