「真青」(2016/抜井諒一)

真青なる闇に触れたる蛍の火(抜井諒一) 真の青と書いて、「まさお」と読むらしい。句集である。僕は、ほとんどの人と同じように俳句を読まない。でも、この句集は特別だ。それはこの作者が知り合いだから、ということから始まる。 著者である抜井さんと会ったのは、もう10年以上前のこと。共通の知人である堀澤宏之さん…