【書評】角田光代「私のなかの彼女」-出会いの恐ろしさ、言葉の恐ろしさを描いてこれは本当にスゴい小説

Amazonで探す 楽天ブックスで探す ある出会いが一人の女性の人生を変えた。主人公の和歌は18歳の時に大学で出会った仙太郎と交際を続けている。彼は学生の頃からアーティストとして雑誌に連載を持つほどの男。センスもよく知識も豊富な仙太郎に対して、和歌は就職にも人生にも何のビジョンも持っていない。なんとか小さ…