西條八十の戦争詩・軍歌に関連して

西條八十の戦争詩に関連して笹原常与氏が第3詩集『美しき喪失』の論評で次のように指摘しています。 ・・・「現実世界との交渉」にむかった八十の姿勢は正当なものであったが、そうした姿勢に立ってうたわれた作品はしかし、詩的リアリティを持つに至らなかった。おそらくそのことは彼の詩精神が確固とした、深い思想を…