二倍の力を!

川を渡りきって背後に目をやって、エリシャはギョッとした。ヨルダン川が、何食わぬ顔して、静かに流れていたのだ。彼は、足元に水が迫って来はせぬかと、慌てて後ずさった。そして、そのまま気ぜわしくエリヤの姿を探して、走った。 何を慌てているのだ。今までも、これからも、お前の歩む後には、神様の不思議が記念とし…