ポップ・ウイルス

そこには確かに星野源がいた。表情も判別できないぐらい遠い場所からだったけど、「目が合った!」なんて幻想も抱けないぐらいの場所からだったけど、確かに星野源は存在していた。最高の夜だった。 三月十日の博多は、天気予報通り雨だった。乗り物酔いで気持ち悪くなった僕は、知らない街に右往左往していた。ヤフオクド…