妻夫木聡と綾野剛、ゲイを正面から演じたことの意義 『怒り』が日本映画界に投げかけたもの

住宅地で夫婦が殺害され、犯人が逃亡した。犯人の手配写真とともに事件が報道されるなか、千葉、東京、沖縄で、素性の知れない3人の男と関わり始めた人々の、3本のストーリーが同時に進行していく。李相日監督の『怒り』においてその1本を担うのが、妻夫木聡が演じる優馬と、綾野剛が演じる直人という、ゲイの男性2人…