天国の友人よ、久々に切れちまったぜ。屋上へ行こうぜ

人が本当に死ぬのは、その人のことが話題にすら上がらなくなることなのだとぼくは思う。彼が死んだという知らせを聞いたのは、ぼくが大学4年生の頃だったと思う。 ある日珍しく母から電話が入って、こうぼくに告げた。 「ゼンくん、亡くなったってほんと?」 久々に聞いた名前に、懐かしさを覚えると同時に、えも言われぬ…