【あゝ…これは塩】「桑ばら」の塩そば【池袋】

鼻筋を通って一滴の汗が地面に落ちる。 身を焦がすほどの熱を持ったコンクリートジャングルの中を私は彷徨い歩く。大量の観光客が荷物と共に地面に根を生やし、雑木林のごとく前に立ちはだかる。私はそこを搔き分けながら前進していくと、信号を挟んだ向こう側に「サンシャイン通り」のアーチが見えてきた。目の前の光が涼…