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id:sakamotwin
誰もいないその駅で
梅雨の晴れ間のとある日に、その男は神奈川の無人駅に現れた。 「僕ですね、晴れ男なんですよ」と長いアゴを更にしゃくらせて得意気に言った。 「国道駅は大学時代友達がいなかったのでよく一人で来ていました。自転車でここら辺を走ったものです。」 その男はサボテンサトシと言う。ギターを片手にどこにでも現れる不思議…