それできっと、充分だ。

8月6日。 この日は、死んだじいさんが言っていたことを、思い出す。 小さいときに聞いた話だからうろ覚えなのだが、 空襲にあって、防空壕に逃げる途中で、おっさんがケツを撃たれた、とかいう話。 その話を、じいさんは笑いながら、オチ的な感じで話していたものだから、 その異常な状況がいまいちつかめていなかったが …