君と私のエレクトリカル・パレード

タケシの持つたった一つの欠点は致命的だった。 彼のスイングは素人の私が見ても惚れ惚れするし、腕力は同世代より頭ひとつ飛びぬけてる。彼がバットを振ると木から葉っぱが散って鳥の群れが逃げ出したから、私は目をつむってスカートを抑えて風が鳴り止むのを待たなきゃいけなかった。あ、すごい。竜巻起きてる。 でも、 …