呉座勇一『一揆の原理』

苦役に苦しんだ農民が竹槍を手に支配層を襲う…というありがちな「一揆」のイメージを覆す本。筆者は1980年生まれの日本史学研究者で、本書は博論の書籍化ではなく最初から一般向けに構想された本である。そのため、おおまかなテーゼはたいへん分かりやすい。非専門の立場でまとめてみると、 一揆は近世(江戸)ではなく中…