書評『WAR IS OVER! 百首』南輝子歌集

ふめば肉体につたはるうおんうおん桜花ふみしむ父踏むやうにしやりしやりと舎利骨片の音させてこよひ喪の戸へ銀河ふりしく 南輝子の第四歌集は、一冊を通じて亡き父への挽歌であり、平和をこいねがう鎮魂歌で構成されている。桜や骨といった失われた命を彷彿させる言葉を、オノマトペを多用した純度の高い韻律でまとめあげ…