デレック・ボック(宮田由紀夫訳)(2004)『商業化する大学』(玉川大学出版部)を読了

本書は,教育,研究,スポーツの3つを中心に,大学におけるそれらの取組みが商品として売り出されることに警鐘を鳴らすものである。 大学の取組みが商業化することによって失われるものがあり,さりとて商業化から常に距離を置けるわけでもない,という難しさはあるとしつつ,一貫して懸念を示す論調である。 特に何度も取…