朱の国⑵ベンガラから水銀朱へ(前編)

人はなぜ「赤」という色に惹かれるのでしょうか。惹かれるというよりも、実際には鼓動が高まるといったほうがいいのかもしれません。 赤色には警告音のような響きがあります。「血が流れる⇒生命の危険」を瞬時に察知するために、鼓動を上げて生命維持に向かうという進化の方向だったのかも。ですがこの赤色への恐れはやが…