なにもない空間

『小説の楽しみ』小島信夫著の続き。 「小説はいかに自由か」という話がいろいろと考えを押し広げてくれた。 作者は、ピーター“なにもない空間”ブルックを引き合いに、 芝居に比べて小説の自由性を考察している。 芝居は、台本があり、役者がいて、舞台装置、衣装、音楽、照明まで お膳立てして観客に見せる。一方、小説は…