154.巻二・105、106:大津皇子、窃(ひそか)に伊勢神宮に下りて上り来る時に、大伯皇女の作らす歌二首

105番歌 訳文 「大和へもどっていくあなたを見送って、いつまでもいつまでも物思いにふけりながら佇んでいるうちに、夜はふけて、いつのまにか暁ちかくになり、草露にびっしょり私は濡れてしまった」 書き出し文 「わが背子を 大和へ遣(や)ると さ夜深(ふ)けて 暁露(あかときつゆ)に わが立ち濡れし」 106番歌 訳文 …