短篇小説「RP爺」

ヒント爺は、今日もRPGの世界を旅する勇者たちに情報を与えるためだけに生きている。この世界はすっかり荒廃してしまった。しかしそれがなぜなのかは、ヒント爺風情にはわからない。彼に与えられている情報は、あまりにも少ないからだ。いまヒント爺の住んでいる村では、昨年から水不足が続いている。もう一年あまりも雨が…