ビール醸造家への道 -2-

西粟倉から戻った夜の寝る直前、私が作るべきものは「ビール」のような気がしてきた。 渡部さんにとっての苺、山口さんにとっての帽子は、私にとってのビールかもしれないということだ。 きっかけは山口さんの言葉である。 私「どうして帽子が好きなんですか?」山口さん「子供の頃、頭に大きな怪我をしたとき、母がくれた…