志の糸を継ぐ心持つロボット

かつて、テレビ・映画で大活躍した二代目桂小金治さんが前座のとき、毎日稽古に通ったのが柳家小三治(のちの五代目小さん)さんの自宅であった。終戦まもなく、食糧難のころだ。 小三治さんは、弟子でもない若者に噺(はなし)を教え、終わると白いご飯を食べさせてくれた。小金治さんは毎回の銀シャリが楽しみだった。 ある…