風や雲と語るのが一番なのか

こういう話が好きである。<どういう局面で長考するのか>との問いで、昭和の名人・大山康晴さんは即座に答えたという。「うまくいきすぎている時だ。落とし穴はないのか、と」。棋士はときに手番の一手を指さず、深い瞑想に沈む。 ノートに書いたことは消しゴムで消してはいけない。“山びこ学校”の無着成恭(むちゃくせいき…