綾辻行人『十角館の殺人』の感想

何といっても、終盤のとある1行の価値が途轍もないと感じた。娯楽作品の場合、大体において漫画や映像作品に後れを取るというのが文字メディアへの私的な感覚だったのだが、そこに一石を投じるものであることは間違いない。21世紀も10年以上経った現在では、主に通信機器の発展によって 通用しないだろう仕掛けではあるが…