『夏』(『虹とリンゴ』より)

凄惨な光景をかわいらしいものにたとえた詩に対して、のどかな旋律の合間から怖いものがのぞくような曲があてられているのはすぐ分かる。「キラキラキラ」の色合いの変化や「光のリボン」の三連符など、簡素なのにぞっとするような効果がある。 けれどもそれは、今日音を取って明日ステージに出しても伝わるもので、いい演…