目が覚めると早朝だった。わたしは真っ白くてふかふかなベッドで眠っていたらしい。知らない部屋。壁も白くて清潔だが、病院みたいな無愛想さはひとつも感じられない。常に誰かが生活している、きちんと呼吸をしている部屋だと思った。 久しぶりにこんなふうに朝日を浴びた。今絵を描くなら、日光は白か黄色で塗るだろう。…