硫黄島からの手紙

『硫黄島からの手紙』(クリント・イーストウッド監督)を見る。 これぞ映画だという出来だった。 「政治」とか「愛国心」とかいった大文字のイデオロギーが映画のなかに入り込んでいない、というより入り込まざるテーマを扱っていても、それを映像・表現の質が凌駕している。映画の中で印象的だったのは、栗林中将が玉砕…