最後のサウナ 最後の熱波師

(読まないでください) ブームというのはそういうものだと、口では言っても頭では理解していなかった。というよりも、信じていなかった。人がたくさん集まってきた以上、離れる日もくることを皆は分かっていたのだろうと、今となっては思う。分かっていなかったのは自分だけだった。「最後の一人になっても俺はサウナに入…