【あなたが眠るまで。】その12

弁当箱の中身は半分ほど食べていた。 からあげは最後に食べようとしていた3つとも入っていた。 減ってなく、増えてもなく、整然と3つ、弁当箱に収まっていた。 僕はカケルに弁当箱を差し出すとカケルはひょいっとからあげを1つつまみ上げると、そのまま一口で頬張った。 カケルが咀嚼する様子を僕は無言で見ていた。 カケ…