関東大震災時、保阪正康氏の父が体験した恐怖

ノンフィクション作家の保阪正康氏は、父親がガンに冒されて余命わずかとなったときに、病室で父からその人生の聞き取りを行っている。家族にも内心を明かさず、「医者になれ」と一方的に進路を指示してくる父に反発を覚えていた青春時代を経て、父75歳、息子45歳となって初めて、子は父の心に深い傷を刻みこんだ過酷な体…