まだ新婚だったころの話

それはあまりにも突然の、一通のショートメールだった。 「初めまして建築家の◯◯です。お話ししたいことがあるので、お手すきのとき連絡いただけませんか。」 2月18日、大安の水曜日の昼下がり。お昼休憩後のまったりとした空気の事務所内でそのショートメールを受け取った私は、文字通り固まっていたと思う。