平成最後の夏だと気づいたときには、もう夏が終わっていた。

平成が終わる。元号が変わる。全ての出来事に「平成最後の」という枕詞がついてくる。平成生まれの私にとって初めての経験がやってくる。 次の元号に生まれる人たちにとって、平成生まれは“古い人たち”になってしまうのだろう。私が昭和生まれに対して抱いてきた気持ちが、そのままそっくり返ってくる。と、同時に「これだ…