3つ目の香り

あなたへ 自宅で、初めて、 あなたにお線香をあげた日のことを、思い出していました。 あれは、告別式を終え、 その姿を変えて、漸く、自宅へと戻って来た日。 自宅へ帰って来たあなたに、初めて、お線香をあげて、 手を合わせながら、泣いたのでした。 私は、どうして今、 あなたにお線香をあげているのだろうって。 そこ…