医師だって人間だ。恐怖や嫌悪感などさまざまな感情を持っている。まず著者自身のエピソードから。医学部1年で公立病院のボランティアをしたとき、悪臭の漂うホームレスの患者に出会った。洋服からはい出てきたゴキブリを見て思わず硬直する著者。それを尻目に、年配の看護助手が温かく患者の手を取った。本書は「医師の感…