成長底上げへ長期志向の改革を怠るな - 日本経済新聞

2016年は世界の経済政策の潮流が転機を迎えた1年だった。第一に中央銀行の大胆な金融緩和に対する限界論が台頭した。08年の金融危機後、日米欧の中銀は前例のない金融緩和で経済と物価の低迷を打開しようと腐心した。金利はゼロの下限を超えてマイナス圏に突入し、その副作用が金融や経済の活動に影響を及ぼした。日本銀行…