釣り友達とフェンウィック

いつも釣りをする時は、一人ぼっちで風に吹かれているのだけれど、その年の春だけは、毎日会う友達がいた。 春が妙に遅い年で、5月の20日を過ぎても、その湖は解氷したばかりで、水位はかなり低かった。連日、イトウ釣りに入っていた大きな島も、細長いブッシュ地帯で陸地と繋がっていた。 そんな島とも陸とも言えないよう…