#48 雨が上がるまで | ミリオンライブ! 誕生日小説シリーズ - サイトロの小説シリーズ - pixiv

雨音が耳を叩く。 雨粒が肩を叩く。 雲の黒さに気付いた時には、遅かった。 朝起きた時には、晴天だった筈なのに。 そうは思っても豪雨は容赦なく降り続けて、全身を濡らしていく。雨は暗幕のように視界を覆い、俺はその中で溺れているかのようだった。肩に掛けた鞄の中身がどうなっているかを、今...